2012年02月の記事

耳かきの進化


 ひょっとして皆から遅れているのかもしれないけど、新しいタイプの耳かきを購入した。先が3連のワイヤーになっているタイプで2100円。キャッチフレーズが「ソフトなのにごっそり取れる」というしろもの。ウチにあったのはいまだに土産で買った竹製耳かきで端っこに佐渡のたらい舟の人形が付いているやつだった。耳かきの進化は前から気にはなっていたのだが、ようやく現代人になれた気がする。ためしてみたが、痛くなく奥までやれるのはいいが、ごっそりとまではいかない気がする。耳かきには他に全方向型スパイラルワイヤーのやつとか、先端が光るやつとかあるらしい。コレクションでもしようかしらん。遅れた話題かもしれないけど。

オールドハワイへの郷愁


 冬が長いのでハワイ病再発。ということで、ハワイの話。1927年2月1日にワイキキにオープンしたあのピンクのホテル「ロイヤルハワイアン」は「モアナホテル」と並び、沼地だったワイキキ開発当時からの老舗である。当時、客はオーシャンビューの部屋よりもガーデンビューの部屋を好んでリクエストしたらしい。庭にカラカウア王の手植えの椰子の木があるからというより、当時ハワイへは船旅だったために、海の景色には飽き飽きしていたからだという。以前にも他のブログで書いたが、アメリカがハワイを一大観光地として仕立て上げようとしていた頃の、その当時の幻想の“エキゾチックハワイ”に僕は強く魅かれる。なぜか強烈な郷愁を感じるのである。僕がハワイを初めて訪れたのは35年前だが、それ以前の遠いハワイがいいのだ。まだ。ちゃんとした生花のレイが観光客一人一人にかけられていた頃のハワイへのあこがれ。その一役を買っているのがハワイアンミュージックのサウンドかもしれない。下にあるのはモアナホテルの庭で収録されて放送されていた長寿ラジオ番組(1935-1975)「Hawaii Calls」のTV版の映像だが、こんな映像を見ると胸が締め付けられてたまりません。ついでにラジオ番組の方も載せておきます。なぜまたこんな話題を持ち出したかというと。3月にハワイに行くことにしたから。

「Hawaii Calls」TV版

「Hawaii Calls」ラジオ板

ロータスクーポン?


 カミさんが話題の「休眠預金」を整理しようと古い書類を掻き出していたところこんなものが出てきた。もう30年以上前にカミさんがぽちぽちと集めていた「ロータスクーポン」のシール台紙である。そういえばベルマークもよく集めていた。グリーンスタンプなんてのもあった。小庶民の我が家らしい慎ましさがにじみ出ていて涙が出そうになった。最近、そういえば商品のパッケージにロータスクーポンって見ないなぁ。さて、捨てようと思ったのだが、待てよとネットで調べたら、確かにロータスクーポンは平成21年を最後に終了していたのだが、まだ景品と交換できるらしいことがわかった。早速申請。カミさんの慎ましやかな努力が、景品の包丁研ぎ機となった。今やポイントカードの時代であるが、すでにあっちのポイント交換とかこっちのポイントの有効期限とか、わけが分からなくなっている。

完全密着!

 ま、皆さんもそうだろうけれど、僕は下記の言葉が付いた番組は基本的に信用しない。ってゆーか、「さぞ面白く無い番組だろうな」とハナから断定してしまう。そうでしょ、皆さん。なんか、最近のテレビ番組って報道番組までもがやたら下記のような言葉を番組名や特集名につけて一生懸命あおり立てている。困ったことにNHKでも「その一部始終をカメラが捉えました」などと使っている。皆がスゴい!スゴい!の連続である。それが、観てみるとちーっともスゴくないのだ。ぜーんぜん!。オオカミ少年だ。悲しくて同情したくなる。
「完全密着」「突撃潜入レポート」「徹底取材」「その一部始終」「激撮」「テレビ初取材」「生映像!」「すべて見せます」「とことん」「徹底討論」「壮絶!」「大激突!」「大バトル!」「激論!」とかね。
こんなのも、いまやほとんど耳に響かないね。使い過ぎて。
「大迫力!」「最強の」「究極の」「極上の」「スゴ腕」「こだわりぬいた」「汗と涙の」「激うま」「絶品!」「伝説の!」とか。
おかしいでしょ、毎日毎日「最強の極上の絶品」が出てちゃ!使い過ぎなんだよ!んったく、いいかげん、気づいてね、メディアさん。

ソウル ソウル ソウル


 韓国では今ひそかにフォークソングがリバイバルしていると言う。韓国の団塊の世代(韓国にも団塊の世代があるのか)あたりが懐かしんでフォークソングを唄っているらしい。韓国もまた学生運動の旗印としてフォークソングが歌われたのだ。思えば韓国が民主化運動の流れを経て民主化宣言をしたのは1987年。たった25年前の事である。そのあくる年1988年(パルパルと呼ばれる)に、ソウルオリンピックが開かれたのだった。僕はちょうどそのあたりから韓国へよくでかけるようになったので、チョー・ヨンピルが当時歌っていた「ソウル ソウル ソウル」という曲は、未来へ一歩踏み出したソウルとその後著しい変化を遂げたソウルを同時に感じさせてくれる感慨深い曲となった。この間出かけたら韓国の若い女性が「チョー・ヨンピルはもうおじいさんですよ」と言っていた。当時、日本のセブンスターそっくりのデザインだった「88(パルパル)」というタバコ、今もあるんだなぁ。
YouTube : 서울 서울 서울 ソウル ソウル ソウル
日本語版はこちら

宅配ピンポン恐怖症


仕事が重なっていて(なんでこの仕事、ヒマなときは極端にヒマ、忙しいときはホントに忙しい、とバランスが悪いんだろう?)あちこちからの電話やメールもひんぱんになり、宅配ラッシュである。昨日は何故かリサイクル資材の下水汚泥スラグの入った袋が3袋(いったいどんな仕事をしているのだ)と、それとは別の便でこれも何故か海外向け精密機器が3機種送られてきて、今日も校正用各種書類、それとは別のクライアントの構成案やら素材写真やらの書類とCD・DVD類が箱で送られてくる。バタバタしているうちにプリンターの廃棄トナーがいっぱいになり。廃棄トナーボックスをアマゾンで購入したものも本日送られてくる。こういう時に限って突然仕事依頼の来客があったりするし、こういう時に限ってまだ何も取りかかっていないのに「こないだの件、ラフプランか何かできましたか?」などと請求の電話が入る。こういう時に限って風邪引いたりしていて、ヤマトやら佐川やらが鳴らすピンポンが、ぼんやりと平和な私の日常をぶち壊してゆくのだ。ちなみに写真はウチの玄関で働いている招き猫。右前足を挙げているから招いているのはお金。

放下着


 テレビを観ていたらロケ先の茶室の掛け軸にこの三文字が書いてあった。「放下着」…。はて、文字が文字だけに何のことだろうと首をかしげた。そして「下着を放つ」つまり「裸になれ」という事じゃないだろうか、ふーむ、裸の心で茶の湯を愉しめとは粋であると勝手な解釈でうなづいた。だが全く僕の素人解釈は間違っていた。この「放下着」という文字は「ほうげじゃく」と読み、禅の言葉なのだそうだ。「放下」が捨てることで「着(著とも書く)」は命令形なのだそうだ。つまり「捨ててしまえ!」という意味。「積み重ねてきた何もかもを一切捨て去りなさい。その時に光が見える」というような意味らしい。ふーむ、ここまでいかないが、僕も仕事で地元をあちこち出歩いていた頃の関係を一切捨て去りたいと思った事があった。そして、自宅でひっそり仕事をするようになった。ひきこもり歴6年目ぐらいになる。今は好きでやっているこの仕事もすっかり捨て去ったら、どんな真っ白な自分が見えるだろうだろうと興味を抱くようになった。「一回、全てを捨て去る…」これって人生で何度かはやってみる価値があるのでは…。自分が後生大事に抱えているもの、自分が思うほど価値のあるものじゃないんだよな、実際…。ちなみに写真のバックにあるのはポルトガル空港のトイレにあった、ブリーフパンツのアート。もちろん放下着とは関係がない。

哲学って


 「一人を殺せば五人の命が助かる。その殺人は正義なのか」「金持ちに税金をふっかけるのは、国家による強制労働ではないか」
 NHKの放送をちらっと見ただけだったので、通して読んでみる。講義内容よりも具体的な事例を出しながら学生に問いかけて行くスタイルが面白い。まだ途中だが、ほんと哲学って不可思議な学問だなぁと思う。2000年以上も前から今に続いているってことは、いまだすっきりとした解明と体系ができていないからだろうか。人間てそんなにむつかしいものなのか?そもそも勘違いしていないか?などと素人目に思ったりする。少なくとも研究成果からの応用と実践が、宗教ほどには行われていない気がする。おろおろとうろたえる政治家が平気で政治をやり、泣いたり自殺したりしてんだから…。
 僕は哲学よりも、生理学に期待している。
 哲学も危険だが、生理学も危険な気がするけどね。

過去が新しいのだ


「過去を語るようになってはダメだ」「想い出に生きるようになったらおしまいだ」という。なんでそんな物差しで人を囲うのだろう。過去を塞ぎ、過去を隠し、過去を見ないように生きなきゃいけないのか。いつも前向きでないといけないのか。

僕には、今、過去が新しいのだ。

 今、過去は新鮮な刺激に溢れていて、過去の事より刺激的な魅力が今には無い。僕らの時代は戦後の高度成長期にぴったりとはまり、次から次にと新しい時代がやってくる、めくるめく時代の刺激に溢れていた。今、想い出の庭に遊び、鮮やかな空を眺めたいと思うのだ。この時代は歴史上重要な時代だと思う。誰か戦後昭和史をしっかりと記録しておいておくれよ。

「俺には、昔ばなしをする趣味はない……」—ゴルゴ13