2010年12月の記事

電車の中


 電車の中は嫌いではない。だけどiPodもiPadも使用しない。音楽は聴かない。携帯も触らない。打ち合わせ書類なんか見るわけが無い。車内吊りをくまなく眺める。電光掲示板のニュースを全部読む。人を観察する。景色を観察する。眠る。まどろむ。電車の中は嫌いではない。

上を歩くか下を歩くか


 仕事相手の会社が名古屋駅から歩いて7分ほどの所にあるので、打ち合わせに行く時はいつも地下街を通って行く。往路はそうなのだが、帰りは地下街に降りてゆくか地上を歩くか、一瞬迷いがあって気分で決める。こんな寒い季節は地下街が暖かく、信号待ちも無いのだが、僕は名古屋の地下街があまり好きではない。息苦しいのだ。あの天井の低い閉塞感が昔から好かない。なので少しでも余裕がある時は地上の外を歩く。地上だって排気ガスでいっぱいじゃないかと言われるとそうなのだが、やはり外の方が気持ちがいい。柳橋中央市場の横を通ってミッドランドスクエアへ出るまでの裏町の風情もまたいいのだ。上を歩くか下を歩くかはずいぶんと気分の違うものなのだ。

飲み屋


 昨日は久しぶりに飲み屋さんに行った。ひょんなことで親しくなって30年、時おり飲み屋で一緒に飲るおじさんたちが忘年会を思い付いたためである。「おい、おまんとこの娘はどうした?」「そういや、そんなことあったなぁ…」年に1、2回、それも飲み屋でしか合わない人達なのだが、こういう人達と時おりばかな話ができるのはありがたいことである。で、そういう人達御用達の飲み屋もスナックも決まっていて、行動パターンも決まっていて、いつも同じ。なので、話す内容すらいつもと同じかもしれない。しかしこの「あいかわらず」が心地よいのだ。

解放


 我がマンションの改修工事がようやく終わりに近づき、マンション内外を覆っていた足場や養生シートが外され、部屋やベランダに陽の光が差し込んだ。解放である。もう何年かぶりの太陽って感じである。期間が長いとこの養生シートによる生活ストレスはかなりのもので、洗濯ができないだけでなく、妙に陰鬱な閉塞感がたまらなくなる。部屋にいて工事作業員の話し声も聞こえてくるし窓の外を眺めると作業員と目が合ったりして気まずい感じもつらい。ま、工事の方々にはお疲れさま。ところで、我がマンションはきれいになったのであろうか?

病院でクリスマスキャロル


 一昨日の土曜日は岡崎市民病院にいたのだが、小さなポスターが目に留まった。本日、岡崎光ヶ丘女子高校の合唱部の皆さんが病院内で「クリスマスキャロル」をするというのだ。ということで最前列に腰かけ拝見させていただいた。ところがこれがなかなか素晴らしい。実にきれいな歌声とハーモニー。振り付けも工夫されていて楽しいし、ハンドベルの演奏も披露してくれて気分はクリスマス。賛美歌を聴きながら1階奥の診療待合から光さすガラス面を見上げていると、なぜか教会のステンドグラスに十字架が浮かんでくるような錯覚におちいったのだった。ヨーロッパでは病院と教会は歴史的にも密接な関係に合ったわけだが、意外と似合うね病院でクリスマスキャロル。

桜の紅葉


 うちの前の伊賀川の桜の紅葉が美しい。といっても時期的に葉はだいぶ落ちてしまっているが。今年は天候の加減かいつになく鮮やかな赤、そして鮮やかな黄色である。桜の葉も紅葉するのだ。落ち葉でさえなかなか見応えがある。春に派手に人気を集めて一年分の稼ぎをしているのに、秋の紅葉でも客を惹きつけるのはずるい、と、桜の木々の間に植えられたカエデたちは思っているかもしれない。