2010年05月の記事

集中講義

昨日は、某芸大で僕のご講義2回目が行われた。実は入院のため4月はすべて休講。学生さん達にはご迷惑をかける事になった。「補講はいつやろうか?」と学生に訪ねたら「できるだけ集中して」と要望。学生さんのスケジュールも多忙なのであろう。したがって一日中僕のご講義という集中講義が行われる事になった。「でも、朝から夕方まではキツいので、僕が倒れたらたのむぜ」というと「OK!先生、すぐに救急車呼んであげるよ」ということで安心した。ま、僕はほぼ完全復活しているので問題は無いだろう。それよりも最近の学生の集中力の弱さを考えると何か工夫が必要と思われるなぁ。

病院でトンカツ

退院後初めての外来診察に行く。昼時に行き、血液検査とレントゲン撮影と心電図を済ませる。こういう検査は普段混んでいて相当の待ちなのだが、昼時は空いている。ただし、昼時は検査員も交代でランチなので少ないのだが。さて、診察時間までの待ち時間に市民病院の食堂でランチを食べる。ここの食堂はそんなに悪く無い。塩分やら脂肪やらを控えずっと節操をしてきたが、なぜかここが病院だからかあえてヒレカツ定食を注文するという反逆行為に出た。久しぶりだなぁ。この心理がわかるかなぁ。で、診察結果はどれも良好という事で一安心。夜はラーメン食べちゃおうかっかな。

エジプトのラーメン?

一昨日、姪っ子が新婚旅行から帰って来た。旅行先はエジプトで土産を持って来てくれた。エジプト土産と聞いて何を連想するだろうか。あまりピンと来ないよね。一生懸命脳内イメージを掘り起こしてようやく「ナツメヤシの加工食品」「クスクス」「杏のドライフルーツ」「パピルス」「純金ゴールド」が浮かんだが、殻付きアーモンドとカッシューナッツ、紅茶、チョコレートが並んでそれなりに納得。しかし、もらった土産の中に「エジプトのスーパーで仕入れたインスタントラーメン」が入っていた。「エジプトのインスタントラーメン!?」わが家の海外スーパー好きを知っての土産である。チキン味でスパイシーな雰囲気。アラビア文字表示で興味津々なところだが、Indomieとあるから、どうもインドネシアっぽい感じもする。イスラム圏つながりでこういうのをエジプトの人も食べるのだろうか。そういえば「HALAL(お祈り済み)」の表示が無いけどいいのかな。また、試食したら報告する。

100kcal消費するには

病院で「100キロカロリーを消費するには」という張り紙を眺める。100キロカロリーを消費するには、歩いて29分、ジョギングで12分、階段90段を昇って17分、自転車で24分、炊事洗濯で50分、子供と遊んで24分、ゴルフ歩いてプレーして20分、体操20分だそうである。食べ物で得る100kcalは、プリン一つ、アイスクリーム3分の1、ドーナツ3分の1、せんべい一枚、ご飯4分の1杯、ラーメン5分の1杯、親子丼7分の1杯、餃子1.4個、トンカツ5分の1、フライドポテトSの5分の2、日本酒0.5合、なのだそうである。トンカツ一枚食べたら2時間半歩かなくちゃいけない、ということなのだが、トンカツってご飯と一緒に食べるよね、となると…。

新緑

昨日は久しぶりに中央総合公園の岡崎美術博物館に行って来た。なぜか招待券をもらったので「近代日本画にみる女性の美-鏑木清方と東西の美人画」とやらを鑑賞に行ったのである。タイトルは長ったらしいが、明治から大正あたりの「美人画」は新鮮で不思議な世界だった。ある種当時のグラビアアイドル的な世界なのかなと思いながら、その華麗で繊細な筆遣いと美しさに驚いた。ふむ、美術館もたまにはいいなぁ。美術館前の芝生で美しい新緑を眺めながら弁当を食べる。真っ青な空に飛行機雲が見える。目にまぶしい光の世界もこれまた新鮮でなかなかいいものだ。

AEDの話

心疾患で入院し、院内の講習会で説明されるAEDの話ってのは、町の防災訓練で受ける講習よりもリアルであった。AEDは日本語にすると「自動体外式除細動器」というらしい。こいつは心臓がけいれん(心室細動)し、血液を流すポンプ機能を失うような不整脈の時に、電気ショックで正常なリズムを誘導するものである。つまり、患者が呼吸をし、心肺が停止していない状態では必要がないのだ。また正確に言えば完全に心肺停止状態でも意味が無いらしい。これでリズムを戻し胸部圧迫の心臓マッサージを併用すれば救命としては著しい効果があるのだ。心肺機能が無くなってから10分というのが、重要らしい。血液が回らなくなって10分で「脳」がダメになるからである。心臓マッサージは脳に血液を送りつづける為にやるわけである。防災訓練では人工呼吸も合わせて教えてくれるが、ここの医師によると人工呼吸はいいから心臓マッサージが大事、というニュアンスだった。AEDは危険不整脈を治すので、現場での蘇生率を上げる結果となったが、あくまで心臓の蘇生であり、脳死状態の生存者が逆に増える結果ともなった。なんて話も聴いたのだった。ふむ。


塩分

これは入院中、院内を歩いていたらディスプレイしてあったもの。一般的な食べ物の「塩分」を表示したものだった。動脈硬化、心臓疾患系の僕にとっては「塩分」は敵らしい。塩分は一日の食事全体で8g程度と指導されている。で、ラーメンを見よ。一杯で5.1gも塩分があるのだ。カロリーも高いし。つゆを飲まなきゃ2gだけど。つづいて丼もの。カツ丼4g、親子丼3g級である。にぎり寿司だって醤油つけずに1.9gあるのだ。つまり、僕にとっては大好きな「外食」は、一日の塩分を相当に使ってしまう「害食」になるってわけである。だけどね、味気のない病院食をとっている僕にとっては、このディスプレイ、むしろ食欲を噴火させ、無性に「カツ丼」を恋しがらせるだけなのであった。病院においしそうなもの並べちゃいかんよ。退院したら喰うぞ!

病院に行こう:僕の検査データ

上の写真は僕の心臓の血管の使用前使用後の写真である。心臓には大きな冠動脈が覆っていてその内の一本の血管が左のように詰まって細くなっていた(赤丸部)。そこにカテーテルという線を血管内に通し、ステントという補強材を置いて血管を広げた様子が右の写真である。心臓の下まで血液が流れるようになった事がわかる。と、先生のデスクのモニターで説明を受けたのだが、僕はそこで「自分の診察データ画像をもらえますか。なんならメールで送ってもらってもいいですが?」と尋ねた。レントゲン、心電図、CT、MRI、RIなど数々の検査をしたわけなので、それら全部の自分の検査映像を欲しいと思ったのだ。先生は「プリントなら今、出しましょう。しかしデータを送るとなると個人情報保護の意味合いもあってむつかしいんです」と言う。???。個人情報って僕の情報を僕が欲しいと言っているわけだけど…。僕の体の個人情報は僕ではなく医師のものなのか。

iPad買ってどうする。

入院保険が下りる事を見込んで自分への退院祝いに購入したもの、それは「自転車」と「iPad」である。自転車は運動を考えた健康志向でいいのだが、「iPad」はいかがなものか?5月10日に予約開始のメールがきていたので、衝動的にアップルストアに予約してしまった(WiFiのみの方)。発売当初にMac製品を買った事は今まで一度も無かったのだが、この「iPad」には興味があった。ネットやメールチェック、写真管理程度なら、これでいいじゃん!キーボードなんてオンスクリーンでいいじゃん!という感覚が僕にぴったりだったからである。むしろこういうものが、今までなんで無かったんだろうと思うぐらいなのだ。しかし、冷静に考えて、今の僕に必要なのか?とも思う。仕事に使えるのか?iPod Touchの老眼用大型版ではない楽しみがどれほどあるのだろうか。

病院に行こう:ベッドから聞こえるもの

一般病棟では4人部屋だった。それぞれカーテンで仕切られているものの、他の患者のベッドで取り交わされる会話や物音が聞こえてるわけで、完全なプライバシーは無い。また、夜中にうめき声が聞こえるような、病院という非日常的空間なので、聞こえてくる会話もかなり本音の多い内容で興味深い。僕がちょっと小耳に挟んだ会話をちょっと紹介。
●部屋の患者の一人が受ける診察機器が故障した。業者がおためしにと新製品を患者のベッド横に持ってきた。担当医師との会話……。医師「110万円って安いの?」業者「定価は250万です。今ならキャンペーン価格なんですから」。ベッドの患者の体におびただしいセンサーを貼り付けて業者は帰ったのだが、夜中になぜか電源が落ちて、おためし患者の苦労は水の泡になったらしい。
●となりの親父のところにやってくる奥さんは、寝たままで動こうとしない親父さんに愚痴をこぼしているのだが、親父は反応しない。しかし、奥さんはなぜかいつも農作業の報告をして行く。「お父さんジャガイモを植えたよ」「何段ぐらいだ?」とこの時だけは寝たままの親父も反応する。
●斜め前の患者は若い看護師に人気のようである。会話が楽しいのである。その中のひとつを…。看護師「酸素吸入器つけて歩かにゃいかんじゃん!○○さん」「やだよ。これ付けるとね。病人みたいだもん」