2010年05月15日の記事

AEDの話

心疾患で入院し、院内の講習会で説明されるAEDの話ってのは、町の防災訓練で受ける講習よりもリアルであった。AEDは日本語にすると「自動体外式除細動器」というらしい。こいつは心臓がけいれん(心室細動)し、血液を流すポンプ機能を失うような不整脈の時に、電気ショックで正常なリズムを誘導するものである。つまり、患者が呼吸をし、心肺が停止していない状態では必要がないのだ。また正確に言えば完全に心肺停止状態でも意味が無いらしい。これでリズムを戻し胸部圧迫の心臓マッサージを併用すれば救命としては著しい効果があるのだ。心肺機能が無くなってから10分というのが、重要らしい。血液が回らなくなって10分で「脳」がダメになるからである。心臓マッサージは脳に血液を送りつづける為にやるわけである。防災訓練では人工呼吸も合わせて教えてくれるが、ここの医師によると人工呼吸はいいから心臓マッサージが大事、というニュアンスだった。AEDは危険不整脈を治すので、現場での蘇生率を上げる結果となったが、あくまで心臓の蘇生であり、脳死状態の生存者が逆に増える結果ともなった。なんて話も聴いたのだった。ふむ。