2010年05月01日の記事

病院に行こう:ICUにようこそ

施術後、僕の身柄はICUいわゆる集中治療室に運ばれた。ICUは親父の手術に時になんどか訪れた事があるのでいくぶん馴染みがあったが、自分がここの住民になるとは思ってもいなかった。ICUにいるということは、24時間の監視体制で、身の危険を見守られるということである。心電図用のセンサー、血液中の酸素濃度を測るセンサー、点滴のチューブ、尿を取るチューブなど、患者の体には様々な線がつなげられていて、身動きもままならない。否が応でも実験動物になった気分である。おむつの中は汗でグッチョリだし、頭痛もある。とにもかくにもおチンチンに刺さったチューブが嫌である。おチンチンにチューブを入れるとその異物の刺激で常におしっこがしたい気分にさらされる。おしっこがしたくてしょうがない気分がずっと継続するのである。

おチンチンからチューブを外せ!!

やがて慣れると看護師は言ったが、僕は慣れなかった。ICUは患者の体が常にモニタリングされているので、深夜と言えど明るい。そして自分の脈拍音だけでなく、様々な電子音が鳴っていて静かではない。センサーとモニターの巣窟みたいな場所である。こんなところで眠れるのだろうか。ICUと言えば、生死をわけるレベルの人がいる空間というイメージがあるので、こういう環境では気分が落ち込み、いわゆる「ICU症候群」になる患者もいるらしい。しかし、僕にはそうした悲壮感は無く、この環境を楽しもうと努力し、ひたすら、おしっこの管が外される日を夢見ていたのであった。治療というのは

「線やチューブが体から順番に外されてゆく行程」

のことを言うのであり、ICUという束縛から一歩一歩牛歩のように自由に向かって進む旅路の事でもある。さっさと出ようぜICU!。ちなみに写真は一般病棟に移ってからのもの。