2010年02月の記事

品格

Hinkaku

「品格ある人間になりなさい」と言われても、あなたはどうしていいかわからないだろう。僕もわからない。品格とは何か誰かが教えてくれるのだろうか。仮に教えてくれたとして、見よう見まねで品格は身に付くのだろうか。品格というのは直訳的には「ミテクレ」である。しかし、そのミテクレが薄っぺらな作りものだと、すぐにバレて、品格ではなくなってしまう。品格をつくり出すには膨大な時間がかかるように思える。日本人が社会を生き抜く知恵として培って来た美意識、「品格」の定義は、わかりにくいニュアンスながら、僕はなんとなく嫌いじゃないが、すでに曖昧で漠然と化した「力士の品格」がわからないまま引退した朝青龍はちょっと可哀想な気もする。「品格」を問いながらバッシングし、引退に追い込んだ後「そもそも品格とは何か?」なんて番組を制作しているマスコミというのも実に奇妙だ。どうせなら「マスコミの品格」という番組を制作してもらいたい気がするのだが。

暖冬なのかな

snowtree

雪が降っている。今年の冬は本当に暖冬なのかな。

講義要綱

Kougiyoko

大学で講師をやっているせいか、この時期になると、授業計画と内容を提出する為の「講義要綱」書類が大学から送られてくる。面倒なようだが毎年やる事は同じなので、前年度の講義要綱テキストをコピペすれば完了である。だが、コピペしながら思う。毎年、前回の授業内容を精査し、不十分な点、無駄な点を洗い出してもっと授業に改良を加えるべきなのではないかと。そのような、情熱は僕には無いのかと。だが、一方で、授業は現場勝負だという気もする。こうした講義要綱に書かれた文面ではなくて、授業で何が伝わるかは、現場で判断しないと無理なのである。なんて、いいわけも考える。

ジェットストリーム

jetstream

前から欲しいと思っていたCD全集をネットで買った。「ジェットストリーム・フォーエバー10枚組」である。「ジェットストリーム」は1967年に放送を開始した深夜のJAL提供のラジオ番組であった(今も形を変えてTOKYO FMでやっているらしい)。僕が中学生高校生の頃は深夜ラジオ番組が全盛だったが、その中でこの「ジェットストリーム」だけは少し毛色が変わっていて、好きな番組だった。午前0時、ジェット機の音と共に「Mr.ロンリー」のBGMが静かに流れ始め、かの城達也のナレーションが始まる。「…… 光と影に消えて行った はるかな地平線も まぶたに浮かんでまいります」「日本航空があなたにお送りする 音楽の定期便 ジェットストリーム」「皆様の夜間飛行のお供をいたしますパイロットは わたくし城達也です」これで、すっかり夢幻飛行の世界にどっぷりと吸い込まれる。まるで夜の機内から果てしない宇宙の輝きを見ているかのようだった。品のいい選曲と落ち着いたゆったりとした番組構成は、いまでは聞かれない貴重な物だったと思う。「枯れ葉舞うリュクサンブール公園では 今日も恋人達が……」音楽の途中に入るナレーションコピーがまた素晴らしい。飛行機へのあこがれと海外旅行へのあこがれが幻想のように布団の中に広がった。正にJALの翼に日本の輝かしい未来を予見させるような番組だったが、城達也氏は逝去し、日本航空は今や破綻再生に追い込まれた。もう、涙なくして聞けないCDになるだろうと楽しみにしている。

松坂屋岡崎店

matsuzaka

昨日、岡崎市図書館「リブラ」に出かけた。うっかりしていた。現場は駐車場が満杯で車が溢れていた。どうして図書館の駐車場が満ぱんなのかというと、「松坂屋岡崎店」の閉店日だったからである。松坂屋の閉店セールに出かける人々がすぐ横の図書館の無料駐車場を利用するからだと思われる。この日は駐車場の警備員も心得ていたようで、この地区の駐車場の入り具合の情報を得ながら、他の駐車場に誘導したりしていた。市も目をつむっているようだった。松坂屋岡崎店は岡崎市の中心地区(かつての)康生町の象徴たる百貨店だったのだが、ついに閉店。昔、わが家に安城の親戚がやってくる時は行き帰りに必ず松坂屋岡崎店に立ち寄っていた。松坂屋で買物をするのが小さなレジャーだったし、松坂屋の包装紙も大きな要因だったらしい。それだけステイタスを持っていた百貨店も、客が減り、皮肉にも閉店セールの日になって人がやってくるのだった。この跡地はどう利用されるのだろう。すでに計画が協議されていると聞いたが気になる。