2010年02月の記事

趣味そば

昨夜はとある土壁の別荘(この場所についての説明は長くなるので省略)で、蕎麦の巨匠(この人物についての説明はもっと長くなるので省略)の手による蕎麦をいただいた。蕎麦粉は越前の高級そば粉であるという。巨匠が「どうだ!」といわんばかりにテーブルの上に持ってきた蕎麦は確かに「まいりました!」というおいしさだった。巨匠の蕎麦打ちは趣味である。蕎麦打ちにハマる男は世の中に多い。この人物は蕎麦の道具を、蕎麦打ち皿から麺きり包丁、蕎麦茹での為の厨房セットまで取り揃えて本格的(当人から言わせれば的でなく本格)なハマり方で、客人に「ウマい蕎麦」を振る舞っている。こういう類いは講釈が多くてうるさいのだが、こちらにしてみれば、うなづいて付き合ってさえいればおいしい蕎麦にありつけるのだからお得ってものである。ウマい蕎麦屋の親父に喰わせて「どうだ、お前んとことどっちがウマい?」と問いただすのが、彼の珠玉の楽しみらしい。蕎麦屋の親父から返事は返ってこない。ある時、店の奥さんにこっそり聞いたら「あなた達は趣味なので、高い蕎麦粉やら、高級な鰹節など使って金に糸目をつけずやれるでしょうが、ウチは商売なのよ。」と答えが返ってきたという。「ウマい蕎麦は、使う材料なんだ!いい材料を使えば誰でもできるのよ!」と巨匠は笑いながら講釈を垂れるのであった。

愛されるTOYOTA

バンクーバーオリンピックも気になったが、トヨタ社長を呼んで行われたアメリカの公聴会も気になっていた。いろんな感想を人それぞれ持つだろうが、自分の選挙を意識しながらなのか、トヨタバッシング側にまわる議員と擁護側にまわる議員の発言が不思議な光景を作っている。もちろん冷静な立場をとる人物もいるようだったが、今回に限らずこの「公聴会」というものは、どこか「アメリカのいやらしさ」がにじみ出ている。メディアの捉え方にもちょっと不思議な感覚が現れている。アメリカは自由民主主義の国でハッピーな国などと、能天気に捉えている人は少ないだろうが、こと政治がらみとなると裏に一本どす黒い屋台骨が隠れている国である。トヨタの一連の対応にミスはあったのだろうが、公聴会での社長の姿は日本人であることを通していて、僕には好感が持てた。リコールの極めて少ないTOYOTA車を愛する人が、世界中にたくさんいることは、別の事実としてあるのだが。

カブのスープ

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最近は岡崎にもいろんなレストランが増えたものだ。そういう中で隠れ名店を探し当てるのも庶民の楽しみである。昨日はとある(意地悪にも名は明かさない。たくさん人が来たら店側が困るかもしれないからね。)小さなイタリア料理の店にランチを食べに行った。この店、田んぼの広がる集落にある普通の民家なのだ。こういうシチュエーションが余計にグルメ心を誘うっちゅー訳やね。店内の客で男性は僕一人ってのが気になる。ウィークデーの男の閑人は僕だけか。初めて食べたが、真面目そうなご主人がキッチンでつくるイタリア料理は、むむっやるなと思わせるものだった。前菜もパスタもデザートも、すべからくプロ意識が働いていておいしいものだった。料理の量が少ないのが、僕には難点だが、コースランチが1,200円と1,450円というのは良心的というほかない。上の写真はその中で出た「白カブのスープ」。この店自家栽培の野菜を使っているようだが、白カブがこだわりのイタリアンレシピに出会うとこうなるのかと驚きがあった。味を作っていない。白カブの味そのままに表現してあった。デザートに出た濃厚なパンナコッタも、ラム酒が滲むイタリア菓子「ババ」も印象に残った、いいお昼ごはんだった。今度は気になっていたあの蕎麦屋に行ってみよう。食べ物レジャーしか残っていない中年というのもさみしいものがあるが。下に店内の写真だけ載せておこう。ね、民家でしょ。

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カーリング

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トリノオリンピックから「カーリング」にはまっている。なのでここのところバンクーバーオリンピックの「カーリング女子(カーリング男子もあるのかな?)」の競技中継を食い入るように見てばかりいる。カーリングは面白いねぇ。自分でもやってみたいぐらいだ。競技の光景は淡々とした静かなものだが、すごくホットな格闘技にも見える。その策略と攻防は将棋のようにも見えるが、自分の精神や体とどう折り合いをつけるかのせめぎ合いでもある。ところで、カーリング競技に使われる石は見たところ花崗岩である。我が岡崎の御影石で作ってもいいじゃいないかと、ふと思ったのだが、この石はカーリング発祥の地スコットランドのとある小さな島で穫れる花崗岩でないといけないらしい。溶けた氷の水分に影響されないしっかりとした石質が必要なのだと言う。1個10万円以上するらしい。

障子の補修

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何の写真かというと、障子の補修である。今や障子自体も少なくなっているが、これは豊田市にある旧家で見かけたもの。昔は障子紙が少し破れたりすると、別の障子紙を切り抜いて破れた箇所に貼って、補修していた。ただ四角く切ったのでは能がないので、このように桜の形とか星の形とかに切って貼ったのだ。補修した所は紙が二重になるので光を通すとはっきりとわかってしまうのだが、これが粋な絵柄になって見えるから、なかなか風情がある。生活の知恵と言うか、懐かしくも愛おしき日本人の美意識である。この旧家は文化財として公開されていて、この日は屋敷の空間や座敷を使って美術展が開かれていた。でも、僕は展示作品にあまり興味は無く、こんな写真ばかり撮っていたのだった。

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アニメの殿堂

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民主党政権が大いに批判した「アニメの殿堂(正式名/国立メディア芸術総合センター)」建設。まるで無駄な予算使いであるかのように冷ややかだったが、民主党が「国営マンガ喫茶」と嘲笑する態度はずいぶん気になった。偏見以外の何ものでもない。それを報道するメディア側にも、体制批判至上主義的偏向が見受けられ、真に「日本のポップカルチャー保護」という発想からは目が逸れたものになっていた。日本という国は、だからいけない。僕自身は「アニメの殿堂」は実現すべき計画だと思っている。というか、遅過ぎるぐらいなのだ。中身がどうであれ、とにかく造れ。今や世界を席巻する日本のポップカルチャーがどれほどのものか認識できていないのではないか。世界の人々になぜ今、日本のアニメが受け入れられているのか、研究した事は無いのであろうか。海外の遊園地のあちこちに日本のアニメキャラクターの像が置かれている現代をご存知なのだろうか。日本を訪れる外国人に、とりあえずとしても日本のメディアカルチャーを紹介する代表的拠点が無いなんてことの方がおかしい。日本アニメランドなるテーマパークを世界各地に建設すれば世界中で人々を寄せ付け、ディズニーランド文化などとうの昔に凌駕しているのではと僕は思っている。このポップカルチャーを手厚く保護整備すれば、経済活動においても工業以外に大きなバネになる可能性だってある。というか、もう起きている。それを考えれば安く、生きた予算である。アニメカルチャーは観光資源としては超一流の利用すべき資源なのだが、観光立国を一応謳っているのにおかしいじゃないか。また、出遅れてしまうよ。我が岡崎市もそうなのだが、日本は奥ゆかしい国である。

駅前の居酒屋

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一昨晩は久しぶりの面子で久しぶりに駅前の居酒屋で飲んだ。駅前は以前に比べるとチェーン店の居酒屋のネオンですっかり埋められてしまっているのだが、僕らは「卵焼き」がおいしい小さな老舗の居酒屋に入った。お供は酒豪の女性一人、酒好きの男一人であった。ので、原酒、しぼり酒とコップ酒がすすむ。肩を付き合わせて座っても10人で一杯ほどのカウンターである。こういう駅前の古くからある居酒屋というのは、ローカルで小さなコミュニティーといえる世界があって、久しぶりに店に入ると部外者のような気分になるのだが、酒のおかげで他のカウンターのお客さんとわけのわからぬローカル話も弾む。「あんたは岡崎のどこに住んどるのかね」「○○屋さんと言えば、伝馬通のあそこかね」という会話からそういう話は始まる。「ほの店なら知っとるがね」「ほっか?あんたはうちの娘と同じ歳だがん。えろう若う見えるがなぁ?」…。一度こういうカウンター話にはまり込むと、我ら3人が居酒屋で議論しようかと思っていたテーマ(と言っても、大した話などもともと無いのだが)から大きく外れ、議論をする前にもう酔っぱらってしまっているのだ。この夜は、酒好きのお二人が不徳にもかなり泥酔してしまって、店を出る時には完全な千鳥足。こんな展開になるとは予想だにしていなかった。肩や腕を抱えながら「おいおい大丈夫か?」「ダーイジョーブ#%&!」「大丈夫じゃネェーよ」「いくか、もう一軒!」。駅前の酔っぱらいというも、久しぶりに見た気がした。昔はこんな夜が何度かあったものだ。今は僕は酒はあまり飲まないので、泥酔した二人がちょっと懐かしく、うらやましくも思った駅前の夜だった。あいつ、タクシーで帰れといったのに、バス停に座っていたが、無事に帰る事ができたんだろうか?

新年会

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昨日は豊田市の知り合い達と新年会があった。今頃新年会とは、旧正月の新年会である。駅前の豊田キャッスルホテルなのだが、最近は豊田市の再開発されたこの駅前をちょくちょく訪れるようになった。豊田市の駅前はベネストリアンデッキ(高架歩道)なんかがあったりして、エスカレータや階段を上がったり下がったりして、昔とはずいぶんイメージが変わってしまっている。我が岡崎市のお隣の街で、車ですぐに来られる場所であるが、こういう空間にいると心無しか違う街に来たイメージがあるのは面白い。集うメンバーは現在豊田市に住んでいない人も多いが僕以外は皆豊田市出身。豊田市から日進や東郷、足助、名古屋北部あたりの話題で盛り上がったりしているので、岡崎から来たちょっと異端児の僕には文化圏の違う世界に思える感じがあるのも面白い。不思議な事に岡崎市の話題はほとんど出ないのである。よくよく考えてみると、当たり前と言えば当たり前かも知れないが、僕はずっと岡崎文化圏で岡崎市の話題中心に人生のほとんどを生きて来た気がする(大げさ)。土地から離れていないのだ。井の中の蛙なのだが、人生がちいさな町に完結するのも、またいいではないか、と、思っている。

でかい時計

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これは中部国際空港前のホテルの一室。一番安いセミダブルの部屋なので狭い。しかし、その狭い空間によくぞここまでコンパクトにいろんなものをセットしたと思えるほど、ドライヤーからLANケーブルまで、およそ泊まりに必要なものは何でもある。アイロン台まであるのは、ビジネス客を意識しているのだろう。湯沸かしポットが加湿機を兼ねているものまである。で、壁の時計だが、これが狭い空間の比率からいって異様にでかい。第一こんな壁時計を掲げたホテルはあまり見た事が無い。でも、空港前という事もあって「時間」が大切なわけで、時間を知りたい客の需要を心得た配慮だと思う。もちろんモーニングコールは電話機で頼めるが。それにしても、朝の4時になんでこんな写真を撮っているのだ?

茨城空港オープン

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地方の空港が話題になる昨今、茨城空港が3月にオープンするというニュースをテレビで観た。成田や羽田がある関東エリアでこの空港を運営するのは大変だろうなぁ。ボーディングブリッジを廃止したりして相当に安く造ったらしい。で、ここを発着する航空便は今の所、海外便ではアシアナ航空と国内線で神戸を結ぶスカイマーク航空の2便だけが声を上げているらしい。厳しい環境はともかく、アシアナ側は十分採算が取れると見込んでいるらしい。最近は韓国から日本への旅行者が増えている事も要因だろう。一方で、韓国の仁川空港は日本には出来なかった巨大なハブ空港な訳で、日本の地方都市に飛ぶなら、まず、ソウルに飛んでから目指した方が便利なぐらい韓国のエアラインは日本の地方都市に積極的に結んでいると以前も書いたが、ソウルまで飛べば、実際どこにでも行ける感がある。だからアシアナさへ飛んでくれれば、空港経営はともかく、旅行者としてはそれでいい。ソウルに飛べば世界中に行けるのだ。地方からグアムやハワイにも行ける。ちょこっと貯まったマイレッジを使ってグアムにでも行こうかと考えている僕は最近こんな情報を得た。僕の一番利用しているマイレッジはデルタ航空のスカイマイル(旧ワールドパークス)だが、提携空港会社に大韓航空も含まれる。中部国際空港からはマイルが使えるデルタのグアム直行便があるのだが、贅沢にも便利な直行便をやめて、大韓航空のソウル経由のグアム行きを利用する手があるというのだ。メリットはソウルでの「ストップオーバー」。マイルを使った特典航空券はストップオーバーの料金は取られないので、同マイルで、ソウル滞在を兼ねることができるらしい。一粒でソウルとグアムを両方楽しめるわけだ。いい考えだ。しかし、一方でふと頭をよぎるのは、日本の空港はすべて韓国ハブ空港の配下になってしまうのではないだろうかという事である。