2010年01月16日の記事

生麩

namafu

仕事の関係でわが家に大量の麩の商品が持ち込まれた。生麩、花麩、京風生麩、麩菓子などなど…。懐かしい。実は僕は、麩のお吸い物が好きである。麩は特に際立った個性を持った味ではないのだが、なんか商品同様、心に染み入る味がする。砂糖のついた麩菓子も懐かしいのだが、なんといっても写真の生麩である。刻まれて煮物なんかに入っているこの生麩は子供の頃から馴染みの庶民的な食べ物で、もちっとした食感がおいしく、うちの親父の好物でもある。全国にさまざまな麩があるが、このようなギザギザの入った(多分味を絡ませやすくした工夫だろう)四角の生麩は、この近辺でしか食べられていない郷土色の強い食べ物らしい。昔はたくさんあった麩屋も現在岡崎市には3軒という。さまざまな食品の陰に隠れて存在感の薄い地味な食べ物だが、これからは気に留めてあげようと眺めたのであった。