夜の電車の窓はせつない


人影まばらな夜の電車からぼんやり流れ行く景色を持ていると、せつない。

●路地裏の暗い駐車場にぼんやり灯された蛍光灯照明が切れそうに点滅しているのを見ると、せつない
●一人暮らしの爺さんが一つだけ部屋の明かりを灯して風呂上がりにテレビを観ている光景が目に入ったりすると(一瞬だけどそこまでわかる)、せつない
●中華屋の屋上にデカデカとネオン看板で「幻の天津飯」と光っているのを見ると「どこが幻なんだろう?」と思うが、なんか、せつない
●各駅停車しか止まらない田舎のプラットホームの端っこでなぜかしゃがんでいる奴が目に入ったりして、せつない
●駅裏のスナック「ふれあい」の薄明るい入口なんかみると、中で「人間てそんなもんだよな、なぁ」と親父さんが甘えた顔でぐちってる光景が浮かんできて、せつない。しかしこういう安スナックって「ふれあい」とか「ともしび」とか「まごころ」とか店名までなんか甘えた名前がついてるよなぁ。
●車窓に映った自分の顔が妙に老けていて、せつない

コメントが5個あります

  1. よっぺー より:

    最後のが一番せつないわ!
    電車の窓にうつる己の疲れた感といったら。
    どこの疲れた婆さんかと思ったら、あらヤダ自分という事が多々ある。

    暗さの中にあぶりだされた、
    ボンヤリした灯りの中の庶民の人生の灯火を見た気がして、
    せつないだかねえ。
    年食ったちゅうことだかねえ。

  2. 多亜 より:

    晩年、孤独、弧族、無関心、哀愁、黄昏、終焉、貧しさ、負け犬、老い・・・
    なっなんか連想するワードをとりあえず羅列してみたものの苦しくなってきましたわ…。

    ただ…
    どのシチュエーションもひとしずくの人間愛をそそいだら一変させられるんですよね。

    ↑同様に最後のが1番難儀ですわ。
    こればかりはねぇ~。
    薄暗さもそうですが燦々と降り注ぐ日の光で照らされた己の顔を久々に鏡でまじまじと見た時のショックも歪めません。。

    しかし…この手の、、嫌いじゃないです。
    さすがKIDさん。

  3. kiddagan より:

    ●多亜さんへ●
    おーっと連想ワード、かなりシリアスですね。
    なんてゆーか、全然ウェットにならずに生きるなんて難しく
    ときには切なくなるものですよね。

    “ひとしずくの人間愛をそそいだら一変させられる”

    バラの花にトゲがあるのではなく
    トゲにバラの花があるんです。 よね。

  4. Aシモムラ より:

    どうした! 皆さんポエマーになっとらっせる。
    自分の場合、ベトナムのフェ上空から見た住宅のポツリぽつりの青い灯が
    小学校の夏休みの帰省先である単線無人駅界隈の光景とだぶって
    とっても切なくなりましたわ。うわっ40年以上経過しとる。
    「ふれあい」「ともしび」「まごころ」行きたい年頃(突入)

  5. kiddagan より:

    Aシモムラさんへ

    ね、あなたにも切なさを感じる心はあるでしょ。
    でも、想い出に生きるのはやめよう。

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