希薄な寿司


 価格破壊の寿司弁当屋が町にぽつぽつと現れ始め、やがて郊外に回転寿しがあふれ出し競争も激化し、海外のスーパーにも山のように寿司が並んでいたりする時代になった。寿司はその辺のおにぎりやコロッケと同等の庶民総菜的地位にまで成り下がったのか。江戸の道端で売られていた寿司の原型に近くなったとも言えるのだろうか。いつかの寿司のありがたさは無くなり、寿司は規格化し単に記号化し、ちょっとやそっとでは気にも止まらない存在になってしまった。上に並べたイカ、玉子、サケ、エビあたりの存在感は今やチープで希薄だ。これは良い事なのだろうか不幸な事なのだろうか。立ち食い寿司屋で最後に食べたのはいつの事だろう。

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