セリの香り

セリ(芹)は僕の大好物である。なぜ好きなのかよくわからないのだが、セリのおひたしがあれば、ご飯何杯でもいける。さっと茹でたセリを刻み、醤油をたらして、そいつをアツアツのご飯に菜飯のごとくまぶして食べるのが好きである。脇役ではなくメインディッシュである。写真はカミさんが昨日スーパーで買ってきた松平産のセリであるが、スーパーで買ってくるような栽培もののセリは本当はダメなのだ。あの香り立つ独特の芳香が無いのだ。子供の頃、田舎の親戚の前に田んぼがあり、田んぼの畦や用水路の脇に天然のセリが生えていて、春先の光の中でそいつを採ってきて食べた経験が何度かあった。自然で採取したセリはちょっとつまむだけでも鼻の奥につんとくるぐらいの芳香があった。あの香りには奥行きと幅があって、ある種濃厚という表現があてはまる。食べすぎると強いから鼻血が出るなんて言われた。「菜っ葉のくせに」と子供心に思いつつ、その悩ましい香りの麻薬性に引きずり込まれたのだった。このセリひとつとっても、玉子の味と同様、今は人工的に萎えてかすんで、本来の強烈な個性を失っている事に気づくのだ。

コメントが4個あります

  1. よっぺー より:

    わっかるわあ。
    同じ麻薬性中毒者として。
    マンゴーも、あんかけスパも、タイ料理もそう。
    やめられん、とめられん。
    あのジャンクな堕落した魅力がたまらん。

    スーパーのは、セリの形した味のない野菜で、
    セリではねえだす。
    川っぺりや、その辺に生えているのは、
    痛烈なパッションがあって美味しかった。
    三つ葉も川っぺりのが美味しかった。
    売ってるのより、もっと、こわい(かたい)けど。

    キャオルーンはミョウガはどうだね。
    わたしゃアレが大好きで。
    アホになると言われたけれど幼少期から食べ続け、
    見事にアホになった。

  2. kiddagan より:

    ↑よっぺーさんへ
    ほだ、セリは天然だよね。
    本当のセリが喰いたい。
    大量のセリをアサリ蒸しにまぶして食べるのもウマいらしい。
    春だねぇ。
    おっと、そうなんか?
    やいやい、僕もミョーガが大好きときたもんだ。
    てことは、僕もアホじゃん。
    吸い物やみそ汁に入れていただくのもいいし、千切りにして鰹節まぶして食べるのもいいね。
    ミョーガの粕漬けなる物がどこかの地方にあるが、あれはいかん。
    ミョーガも天然のままの醍醐味が欲しい。

  3. 多亜 より:

    話題便乗で失礼します。↑
    私もミョウガ大好きー!!!だから低脳なのか!
    やや、ミョウガもご多分にもれず天然物はワイルドな味がしますよね。
    特に夏場なんてミョウガとシソとそれにショウガやニンニクなど加わったらそれだけで食欲倍増です!

    野山のものも人間も時に雨風に叩かれ強い日差しに耐え生き抜いてこそ強さも味わいも出るというものですね。
    セリとか三つ葉もそうだけどあしたばも強さと個性を感じるなぁ~
    おっしゃるようにあさりとの組み合わせもいいかもしれないですね!
    あさりはこれまた自分も相手も生かす事の上手い優れモノですものね。

    私、天ぷらがすごく好きなのですが中でも春の芽のものや(タラの芽・ふきのとうetc・・)葉物等が王道の高級素材より惹かれます。
    はぁ~ヤバッ!お腹すいた~

  4. kiddagan より:

    ↑多亜さんへ

    “野山のものも人間も時に雨風に叩かれ強い日差しに耐え生き抜いてこそ強さも味わいも出る”
    ということですねぇ。
    実は家に、親が飲み始めて挫折した「あしたば青汁」なる粉末があるんです。思い出したので飲んでみようかな、不味いけど。

    タラの芽・ふきのとうの天ぷらなんてのも良いですねぇ。
    ちなみにアスパラガスの天ぷらが僕は好きです。
    ヤバッ!お腹すいた~

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