刈り上げ

床屋に行って来た。僕にとって床屋とは単に「うざくなった髪の毛を切る」だけの存在で、要は切ってくれればいいので、いつも格安床屋に行っている。そういう格安床屋はチェーン展開しているような店舗なので、何故かスタッフのローテーションがあって、行くたびにスタッフが変わっているのだ。スタッフ全員の日本語が少しおかしいといった特徴も持っている。だから同じようにリクエストしても、毎回人によってやり方もスピードも違う。すごく波があるのだ。だが、昨日のスタッフは格安床屋にしてはサービスも良くあいさつの言葉数も多く、好印象だった。やってくれない事も多い「耳毛切り」や「鼻毛切り」もやってくれた。床屋に何度も行くのはめんどくさいので「短くやって下さい。刈り上げてネ」「はい、スポツカリですネ」「いや、スポーツ刈りまでいかなくて、一歩手前ぐらいにしてネ」「はい、スポツカリですネ」「だから、スポーツ刈りじゃなくてスポーツ刈りが少し毛が生えた感じ」「はいワカリマシタ」…。という会話を経て、結局スポーツ刈りみたいになってしまった。で、いつもはそんな事しないのに、手鏡を持ってきて僕の後頭部を映し出し「これでイイデスカ」と見せてくれた。いいも何ももう切っちゃったじゃないか。ショックだった。白髪が増え、上頭部の毛が少し寂しくなっているという、普段避けてきた「真実の現実」をまざまざと自覚させてくれたのだった。

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